ニューヨークの地下鉄で、ストーリートシンガーに出会いました。

その人は、黒人で恰幅も良く
体格には似合わない、小さなバックをそっと前に置き、
スタンド・バイ・ミーなどのポップな歌を独唱していました。
薄暗い地下のホームが、震えるほどの大きくて逞しい声で。
もう全てを歌に賭けているようであり、
歌うことが本当に気持ち良さそうで、
さわやかなイイ汗をかき、熱唱していました。
人の歌を聴いて、はじめて感動しました。
そして、1ドルをその小さなバックに入れると
手を合わせて、もの凄いスマイルでお辞儀をしてくれました。
僕は、このシンガーを忘れたくありません。
彼の目、声、情熱を。
感動をありがとう、ニューヨーク。




